パートが年次有給休暇を取得するために必要な5ステップ

パートが年次有給休暇を取得するために必要な5ステップ
パートに有給休暇なんてと、最初からあきらめていませんか?もちろん現実には、会社によっては、「忙しいからダメ」と言われたり、理由が「私用のため」では認められなかったり、なんとなく無いものにされているところも少なくありません。

しかし、有給休暇はパートを含むすべての労働者に与えられている権利です。自分が取得できる要件を満たしているのか、満たしているなら何日取得できるのか、会社に前例があるかなど、取得のためのステップを知っておくことも、労働者として欠かせないことです。

そこで今回はそんな、パートが年次有給休暇を取得するために必要な5ステップについてお伝えします。

 

パートタイムが有給休暇を取得するために必要な5ステップ

 

ステップ1:取得要件を満たしているか確認する

パートであっても、年次有給休暇は一定の要件を満たせば取得できます。

その要件の1は、「採用時から6カ月以上継続して勤務していること」です。

さらに、要件の2は「全労働日の8割以上出勤していること」です。

アルバイトのような短期契約でも、継続していれば1の要件を満たします。契約期間の終了と同時に更新している場合だけでなく、数日間おいて更新される場合でも、実質的に勤務が中断していなければ継続勤務とみなします。

2の要件は、当初は採用後6か月間の出勤状況で判断します。その後は、1年ごとの状況で判断します。業務上のケガや病気のために休業した期間、育児休業・介護休業期間、産前・産後の休業期間については、出勤したものとみなします。

 

ステップ2:取得要件を満たす場合、何日取得できるかを確認する

2つの取得要件を満たしていても、週に何日働いているかによって、取得できる日数が異なります。

例えば、同じ週の労働時間が30時間未満、所定労働日数が週4日以下で、6カ月継続勤務しているパートでも、次のような4パターンにより、取得できる有給休暇の日数が異なります。

パターン1の“週の所定労働日数が4日又は1年間の所定労働日数が169日から216日までの労働者”は7日です。

パターン2の“週の所定労働日数が3日又は1年間の所定労働日数が121日から168日までの労働者”は5日です。

パターン3の“週の所定労働日数が2日又は1年間の所定労働日数が73日から120日までの労働者”は3日です。

パターン4の“週の所定労働日数が1日又は1年間の所定労働日数が48日から72日までの労働者”は1日です。

もちろん、それぞれのパターンも、継続勤務の年数(1年6カ月、2年6カ月、3年6カ月…)により、さらに日数が異なります。

 

ステップ3:会社のパートの有給休暇への考え方を確認する

有給休暇の取得要件を満たし、法的に何日与えられるかを確認した上で、最も大切で、最も難しいステップとなるのが、その会社のパートの有給休暇取得に対する考え方を確認することです。

パートが有給休暇を取得する前例のある会社なら問題はありませんが、例えば、会社の経営者が労働基準法などの知識に乏しく、パートにも有給休暇が与えられることを知らないことも現実には少なくありません。

また、知っていても慣習として認めてこなかったために、パートが有給休暇を取得できない、しにくい雰囲気の会社も少なくありません。

そうした場合には、パートにも有給休暇が認められていることを説明したうえで、会社の認識を改めてもらう必要があります。

しかし、それを1人で行うのは大変なことで、時間もかかります。まず、パートの間で認識を共有し、直属の上司と相談しながら、どのように会社の認識を変えていくかをみんなで考えた方がいいでしょう。

 

ステップ4:取得希望日に休むと仕事に支障がないか確認する

パートの有給休暇取得の前例がある会社なら、次は取得希望日に休むと仕事に支障がないかを確認します。原則として有給休暇は、労働者が自由に取得時季を指定することができます。

ただし、事業の正常な運営を妨げる場合に限り、会社がその時季を変更することができます。円満な取得のためにも、「忙しいからダメ」と言われる前に、取得しても仕事に支障がないか確認しておきましょう。

 

ステップ5:上司や同僚の理解が得られたかを確認する

仕事に支障がないことがわかっても、なんとなく申し訳ない、すまないという気持ちで休暇を取るのはうれしくないものですね。取得に問題ないことがわかったら、最後のステップとして、上司や同僚から理解してもらうように心がけましょう。

例えば、「どうしても有給休暇を取得しなければならない合理的な理由」を伝えることも、方法の1つかもしれません。

法律上は有給休暇の取得理由を提示する必要はありませんが、そうすることによって周囲に理解してもらいやすくなるはずです。

 

このようにパートも上のようなステップをきちんと踏めば、有給休暇を取得することが可能です。ぜひ実践してみてください。

まとめ

パートが年次有給休暇を取得するために必要な5ステップ
ステップ1:取得要件を満たしているか確認する
ステップ2:取得要件を満たす場合、何日取得できるかを確認する
ステップ3:会社のパートの有給休暇への考え方を確認する
ステップ4:取得希望日に休むと仕事に支障がないか確認する
ステップ5:上司や同僚の理解が得られたかを確認する

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