好印象を与える!のしの書き方、9つのマナー

好印象を与える!のしの書き方、9つのマナー
結婚式や法事などに招かれた時、準備としてまず頭に浮かぶのが、着ていくものとのし袋ですよね。お家にのし・のし袋を常備している、用意のいい方も少なくないのではないのでしょうか。

でも、いざのし・のし袋を持っていこうとする時、のし・のし袋の選び方や、表書きや内袋の書き方などで、ちょっと悩んでしまいませんか?古くからあるのし・のし袋には、選び方や書き方などの細かいルールがあります。そのすべてを知る必要はありませんが、基本的なマナーを知っておけば、最もふさわしいのし・のし袋をお渡しすることができ、好印象を与えることができるのは間違いありません。

そこで今回は、ご結婚祝い、ご出産祝いなどを中心に、好印象を与える!のしの書き方、9つのマナーをご紹介します。

 

好印象を与える!のしの書き方、9つのマナー

 

正式な結婚祝いののし袋は「のし」付き、水引きは10本の結び切り

結婚祝いを包むのし袋は、右肩に細長く赤い六角形の「のし」が付いたのし袋を使います。これはのしあわびを簡略化したもので、その昔祝い事に縁起の良いあわびを贈っていたことからきています。水引きは出産祝いをはじめ、一般の祝い事は5本ですが、結婚祝いは慶びが重なるようにと10本が正式のもの。その結び方も、一度結んだらほどけない「結び切り」が決まりで、出産祝いは何度も結べる「蝶結び」が決まりです。

 

結婚祝いののし袋は中の金額によって変える

包む金額や相手に応じて、失礼にならないのし袋を選ぶことも基本的なマナーです。個人や夫婦で5万円以上を包む場合は、黄色い短冊状のものをのしあわびに見立てて、紅白の紙で包んだのし袋が最適でしょう。特に、表面に波状のしぼのある檀紙ののし袋は、格が高いと言われています。また、親しい友人や後輩に3万円程度を包むなら、淡いピンクなどカラフルなのし袋でもかまいません。ただし、図柄として「のし」や水引きが印刷されているものは、ややカジュアル過ぎるでしょう。会社関係や親族の結婚祝いののし袋は、水引きの色は金銀でも紅白でもかまいません。

 

表書きは結婚祝いと出産祝いで使い分ける

表書きはいわば、のし・のし袋のタイトルとも言えるものです。同じ祝い事でも、ご結婚祝いの表書きには「寿」か「御祝」と書き、ご出産祝いの表書きには「御出産祝」か「祝御安産」か「御祝」と書きます。きちんと使い分けて、間違えないようにしましょう。

 

文字は毛筆か筆ペンで書く

事務的な印象のするボールペンは、のし袋にふさわしくありません。表書きの「御祝」や「寿」の文字が印刷されているのし袋もあります。自分の氏名だけでも毛筆で書きましょう。筆ペンでもかまいません。

 

水引きの下はフルネームを書く

ご結婚祝い、ご出産祝いとも、水引きの下の中央に、フルネームを書きます。楷書で丁寧に書きましょう。

 

ご結婚祝いの連名の書き方は目の人を中央に

ご結婚祝い、ご出産祝いとも、連名で送る時は、立場によって書く位置が異なります。夫婦の場合は、中央に夫をフルネームで書き、向かって左側に妻の名前だけを書きます。複数で贈る場合、表書きの真下に目上(年上)の人のフルネームを書き、以下向かって左側にフルネームを並べて書きます。同等の友人ならば、中央にバランスよくフルネームを並べて書きます。4人以上の場合は、代表者の氏名を中央に、その向かって左に「他一同」と書き、残りの人のフルネームを別紙に書いて祝儀袋の中に入れます。職場などで連名にする場合には、中央に「〇〇〇一同」とし、その向かって右側に会社名などを書きます。

 

中包みの表書きには金額を、裏には住所を書く

ご結婚祝い、ご出産祝いとも、のし袋によっては中包みがついているものがあります。中包みの表側には、中央に漢数字で「金三万円」「金三萬円」など、金額を縦に書きます。金額の後の「也(なり)」はつけてもつけなくてもかまいません。裏側には住所を左側に寄せて書きます。氏名や電話番号書き込む場所も印刷されている場合には、それに従って書きます。中包みも筆で書くのが正式ですが、筆ペンでもかまいません。

 

ご祝儀袋ののし袋の裏側は上側を内側にする

ご結婚祝い、ご出産祝いとも、のし袋の裏側の折り重ね方は、上側を内側にします。

 

仏事でもお祝い事にはのしを使う

仏事(主に弔事)などの贈り物には、のしを付けません。ただし、仏事でもお祝い事の場合は、最近ではのしを付ける場合がほとんどです。
いかがでしたでしょうか。ふだん何気なく使っているのし・のし袋には、古くから日本に伝わる人々を思いやる心、おもてなしの心が込められています。マナーを守って使い、印象度をアップして、マナー上達者と呼ばれましょう!

 

まとめ

好印象を与える!のしの書き方、9つのマナー
・正式な結婚祝いののし袋は「のし」付き、水引きは10本の結び切り
・結婚祝いののし袋は中の金額によって変える
・表書きは結婚祝いと出産祝いで使い分ける
・文字は毛筆か筆ペンで書く
・水引きの下はフルネームを書く
・ご結婚祝いの連名の書き方は目の人を中央に
・中包みの表書きには金額を、裏には住所を書く
・ご祝儀袋ののし袋の裏側は上側を内側に
・仏事でもお祝い事にはのしを使う

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