職場の人間関係がなんとなくうまくいかない。気づくと自分だけ会話に入れない、あるいは自分だけ周りに避けられている――そんなお悩み、皆さんにはありませんか?いわゆるこの「職場孤立」に悩む社会人が、最近増えているようです。しかし好かれる人に好かれる理由があるように、孤立する人には孤立する理由が必ずあります。今日はそんな「職場孤立」に陥りやすい人の特徴についてお話しようと思います。
職場孤立診断・
あなたは大丈夫?なりやすい人の9つのポイント
仕事をしっかりこなさない
当たり前ですが、職場で仕事をしっかりこなせない人というのは、どんなに人柄が良くてもいずれ孤立してゆきます。私語が多い。あるいは連絡や報告が毎回遅い。言われたことしかできない等、心当たりのある方は要注意です。かといって、いきなり明日からバリバリ仕事ができるようになろう!というのも難しいですよね。
そういう人にお勧めなのが、いつもよりも10分で良いので早く出社してみましょう。たかが10分。されど10分。その10分でまずその日一日の仕事をリストアップし、今日はどう動けばよいかを頭の中でシミュレーションしてみましょう。これなら明日からでも始められますし、段取りができるようになれば仕事の能率もアップしてゆきます。
自分の考えをはっきりと言えない
あなたは、普段ある程度自分の考えや意見をきちんと相手に伝えていますか?実は知らず知らずのうちに相手を困らせてしまうのが、この「自分の考えをはっきりと言えない」タイプの人です。会話はキャッチボールですから、相手にばかり喋らせてこちらは頷くか相槌ばかり、というのは、プライベートはともかく職場ではNG!おそらく自分の考えをはっきり言えない人というのは、自分の意見に自信がない、あるいは自分の考えに対する他人の反応を過剰に気にしすぎている場合が多いと思います。ですが、それは自意識過剰というもの。他人を傷付けるような内容でない限りは、自分の考えはある程度その都度きちんと伝える努力をすることが大切です。
感情をすぐ面に出す
あまりにポーカーフェイスでもそれはそれで問題ですが、感情をすぐ面に出してしまう人は、知らず知らずのうちに他人の顰蹙を買っていることが多いです。叱責されたとき、あるいはミスを指摘されたとき、嫌だという気持ちがついつい顔に出てしまってはいませんか?社会人として、感情――特に負の感情を露わにしてしまう人というのは、一般的に未熟で子供っぽい、面倒な人だという印象を相手に与えてしまいます。自分では判断がつかないという人は、思いきって親しい人や家族に訊ねてみてください。もし指摘を受けた場合は、意識して表情に気をつけてみましょう。
体育会系の精神論を主張する
「気合いで乗り切ろう!」
「みんなで頑張れば何とかなる!」
「やる気があればできるはず!」
そんな台詞を、よく口にしてはいませんか?当たり前ですが職場というのは、そういう体育会系の精神論で解決できないことの方が多いのは明白。しかし学生時代の部活やサークルのノリが抜けきらない人は、得てしてピンチに陥るとそういったことを言いがちです。はっきり言ってこういう人は「悪い人ではないけれど、暑苦しいわりに頼りにならない」人だと思われています。職場で大切なのは精神論ではなく、現実的な解決案だということを肝に銘じましょう。
言葉にしなくとも察してくれ、と考えがちである
体調が悪いとき、自分から「早退させてもらえませんか?」と言えず、誰かが「顔色悪いけれど、今日は帰ったら?」と言ってもらえるのを待ってしまう。あるいは何か作業をしていて手伝いが欲しいとき、自分から言えず「誰か気づいて手伝いに来いよ!」と言わんばかりについ音を立てて作業をする、あるいはイライラした態度を取り、チラチラと視線を送ってしまう。心当たりのある方、いませんか?
はっきり言いましょう。「察してくれ」というのは、あなたの甘えです。確かに聡い人というのはいますが、そう言った人はごく一握り。大抵の人は言葉できちんと言ってくれない限り、察してなどくれません。特に「察して手伝え」と思っている人は、知らないうちに周りを「気が利かない人ばかり」と見下して、しかもそれが態度に出てしまっている場合も少なくありません。「察して」はやめて、きちんと言葉で伝える努力をしましょう。
コミュニケーションを途中で投げ出す・諦めてしまう
自分の意見が中々思うように相手に伝わらない――そんなとき、あなたは最後まできちんと伝える努力をしていますか?人間関係で孤立しやすい人の特徴として、「どうせ伝わらないからいいや」「この人とこれ以上話をしても無駄だな」と、会話を途中で投げ出す人がいます。こうなると、相手はあなたに対して壁を感じ、関わろうという気持ちが萎えてしまうものです。というのも会話を投げ出すということは、たとえそんなつもりがなかったとしても、相手にとっては自分との人間関係を投げ出された、ということになるからです。「じゃあ、もういいや」が口癖になっている人は要注意。気づくと周りに誰もいなくなっていた、なんてことになってしまいますよ。
適切な言葉遣いができていない
自分は社交的で、職場でも周りと積極的にコミュニケーションをとっているつもりなのに気づいたら距離をおかれている。そういう人は一度、自分の話し方や言葉遣い、声のトーンをふり返ってみましょう。言うまでもないことですが、職場でのタメ口や過ぎたジョーク、下ネタはご法度中のご法度。また、いくら後輩だからといってもお笑いのノリのような必要以上の「弄り」は、相手にとって決して嬉しいものではありません。加えて、敬語が正しく使えないというのも自分で思っている以上に、周りからは厄介な人扱いになっています。自信のない人、心あたりのある人は一度、言葉のマナーブック等を買ってもう一度勉強し直してみましょう。
ついネガティブな話をしてしまう
他人の悪口が多い人は当然ですが、ネガティブな話題の多い人というのは嫌われます。たとえば、誰かに良いことがあって皆で盛り上がっているとき、「それに比べて私なんて~」「いいよね、○○さんは。どうせ私は~」なんて言う人がいたら、どう思いますか?ネガティブな話題が多い人というのは、その根底に「同情でもいいから、とにかく自分に注目して欲しい」という自己顕示欲の強い人です。そういう人は気をつけてください。その場では「そんなことないよ」「大丈夫だよ」と表面上は慰めてもらえるでしょうが、皆、心の中で「鬱陶しい奴だな」とうんざりしているかもしれません。
自分のことを知ってもらおうという努力をしない
「仕事さえちゃんとしていればいい。職場で友達を作ろうなんて、馴れ合いはしない」そんな風に思ってはいませんか?確かに、職場は仲良しサークルではありませんから、必要以上にプライベートに干渉する必要はないですし、自分のことをさらけ出さなくても仕事はできます。ですが一部の職業を除き、周りと良い関係を築くことも社会人に必要なスキルのひとつ。飲み会などの集まりには適度に参加し、また仕事に支障のない程度には砕けた会話にも参加しましょう。
いかがでしたでしょうか。
職場で孤立しやすいポイントをチェック形式でご紹介しました。職場での人間関係が良好であることは、良い仕事をするために大切なこと。あなたが仕事で困っている時に、同僚や上司との良い人間関係があなた自身を助けることに繋がります。あなたは今、職場で孤立してはいませんか?このチェックシートを通して、ぜひ自分の働き方を見直すきっかけにしてくださいね。
まとめ
職場孤立診断・
あなたは大丈夫?なりやすい人の9つのポイント・仕事をしっかりこなさない
・自分の考えをはっきりと言えない
・感情をすぐ面に出す
・体育会系の精神論を主張する
・言葉にしなくとも察してくれ、と考えがちである
・コミュニケーションを途中で投げ出す・諦めてしまう
・適切な言葉遣いができていない
・ついネガティブな話をしてしまう
・自分のことを知ってもらおうという努力をしない