結婚退職をする女性は、以前と比べると減ってきています。今はまだ十分とは言えませんが、女性が結婚、出産をしても働きやすい社会を作ろうという流れがあり、女性が結婚をしても働くことは当たり前になりつつあるからです。しかし、結婚をする相手が転勤族であったり、職場の就労体制が家庭と両立し難いものである場合には、やむを得ず結婚を機に退職をせざるをえません。また、今の職場に不満があったり、人間関係が良くなくストレスが多い職場であるならば、結婚を建前にやめる人もいるかもしれません。しかし、せっかく働いている職場を結婚を理由に本当にやめてしまってもよいのでしょうか。一度辞めてしまうと、戻ることは容易いことではありません。そこで、今回は『結婚』退職を考えた場合の5つのメリットデメリットについてご紹介します。
『結婚』退職を考えた場合の
5つのメリットデメリット
メリット1.退職理由が明確
「今の職場は人間関係もよくやりがいもあり理想の職場である」という人は結婚を機に退職とはなかなあまりならないのではないでしょうか。逆に、今の職場に不満がある人は結婚後も仕事は続けられるけれども、結婚はいい機会ですし、きちんとした理由にもなるので退職をする、ということがあります。一般的に退職をする理由は、会社への不満で退職を決めるケースが多いです。その場合、会社に本当の退職理由を伝えることは難しく、会社に何と言って退職をしようか・・・と悩む人も少なくありません。その点、結婚退職でしたら素直に伝えて退職することができますので、気持ちがいいですよね。よって、結婚相手の都合により自分の意思と反してやむを得ず会社を退職しなければならない人は別ですが、自分の意思で退職をする人にとって、結婚は恰好の退職理由となるのです。
メリット2.祝福をうけて退職できる
祝福をうけて退職ができる、これは最大のメリットであると言えます。退職とはどちらかといえば会社にとってはデメリットの要素が多く、祝福をして送り出してくれる会社はなかなかありません。よって、退職をする側は神経をすり減らして退職をしがちです。しかし、結婚退職は周囲におめでとうと言ってもらえますし、上司も同僚も快く送り出してくれるでしょう。まあ、本音では退職をして欲しくないなど色々あるかもしれませんが。このように、女性にとって最も会社を綺麗なかたちで退職することができる理由が結婚です。
メリット3.家庭のことをやりやすい
結婚後も結婚退職をせず働いている人は正社員で朝から晩までフルタイムで働くことになりますので、仕事と家庭との両立が難しいです。その点、結婚退職をした人は結婚後のライフスタイルを選べるメリットがあります。例えば、結婚後は専業主婦になり家庭の仕事に専念することもできますし、働きたいならば家事をするのに支障がない程度のパートで働くこともできます。もしくは、正社員でしっかり働きたい場合には自分のライフスタイルにあった職場に再就職することもできます。このように、結婚退職をすることで結婚後のライフスタイルに合わせ臨機応変に動くことができることも、退職を考えた場合の結婚のメリットと言えるのではないでしょうか。
メリット4.再就職の際、結婚を退職理由としてあげることができる
結婚をしても、また再就職をするときがくるかもしれません。再就職の面接では、必ずと言っていいほど前会社の退職理由を聞かれます。そのときに、あやふやな理由ではなく結婚というハッキリとした理由があれば面接でも好印象かもしれません。
メリット5.将来、再雇用が期待できる
退職するまでに、職場でよい人間関係が築けており貢献できていたならば再雇用が期待できます。結婚退職後に子育ても落ち着き働こうとなったときに、同じ会社で再雇用してもらえることは有難いことです。仕事内容もわかっていますので、ブランクを気にせずに働けます。
デメリット1.収入源がご主人のみになる
先ほどまではメリットについてご紹介しましたが、ここからはデメリットをご紹介します。まず、仕事を辞めるということは収入がなくなるという事ですので、結婚退職をするということは、収入源がご主人のみになるということです。もちろん、結婚後も再就職をし自身でも収入を得ることは可能ですが新たな就職先を見つけるまでは収入がありませんし、パートをするにせよ今まで働いていたときの収入に比べると減っていまうことが多いでしょう。よって、結婚退職をする場合にはご主人の収入だけで生活ができるのか、また生活ができないのであれば自身でどのくらい稼がなければならないのかを考えて退職をしたがよいでしょう。安易に結婚退職をし生活難になったのでは、せっかくの楽しいはずの新婚生活が水の泡にになってしまいますので注意をしておきましょう。
デメリット2.既婚女性の再就職は厳しい
既婚女性は独身女性にくらべると再就職が難しいです。なぜならば、会社側にとって既婚女性を採用することは、いつか子供ができれば辞められるかもしれないリスクがあり、家庭の仕事もしなければならない主婦は会社の戦力としては考えづらいからです。しかし、結婚退職をせずそのまま仕事を続けていれば、それまでのキャリアがありますので会社からも重宝されます。また、子供が出来たとしても産休を使って長く勤めることも可能です。このように、結婚後や出産後も働きたいと思っている人には結婚退職をせずにそのまま働き続けるほうが得策だと思われます。
デメリット3.仕事より家庭を優先させると思われやすい
結婚を理由に退職をするのですから、再就職しようとしたときに仕事よりも家庭を優先させる人と思われてしまう可能性があります。そうなると、正社員での仕事は見つけにくくなり、自分が望むような再就職ができないかもしれません。
デメリット4.キャリア志向が低いとみられる
キャリアは長年の積み重ねによるところが大きいです。よって、キャリアを積んでいる途中で、結婚を理由に退職をした人はキャリア志向が低いとみられても仕方がありません。そうなると、仕事でキャリアを積みたいと考えている人にとっては、退職を考えた場合の結婚はデメリットになります。
デメリット5.周囲から逆恨みされる
これは職場によりますが、結婚退職を心から喜んでくれる職場もあれば、ひがむ気持ちが強く逆恨みをされる場合もありますので注意しておきましょう。
いかがでしたか。
結婚退職をするかしないかにより人生は大きく変わります。結婚後の働き方は人それぞれの価値観によるものが大きいです。家庭を優先したいのであれば専業主婦であったり、扶養範囲で働くことを選べばよいですし、キャリアを積んでしっかりと働きたいのであれば結婚退職をせず働き続ける。これは、あなた自身が決めることであり、決めたからには後悔をしてほしくないと思います。そこで、後悔をしないためにこの記事が少しでもお役に立てればと思います。決めるのはあなた自身ですので、今後どのように生きて行きたいのかをしっかりと考え選択をして下さい。
まとめ
『結婚』退職を考えた場合の
5つのメリットデメリットメリット1.退職理由が明確
メリット2.祝福をうけて退職できる
メリット3.家庭のことをやりやすい
メリット4.再就職の際、結婚を退職理由としてあげることができる
メリット5.将来、再雇用が期待できる
デメリット1.収入源がご主人のみになる
デメリット2.既婚女性の再就職は厳しい
デメリット3.仕事より家庭を優先させると思われやすい
デメリット4.キャリア志向が低いとみられる
デメリット5.周囲から逆恨みされる