最終面接では、必ずといっていいほど最後に「何か質問はありますか?」と、面接官へ逆質問の機会が与えられますよね。この質問、実際には「わからないことがあれば答えますよ」という質疑応答の意味合いだけではなく、どちらかというと「当社をどれくらい知っているか」「どれくらい意欲があるか」ということをはかるためだったりもします。
逆に言えば、「質問」という形をとってはいるものの、受験者にとっては自分をアピールする大切なチャンスです。
そこで今回は、その意図をくみとれず、最終面接で面接官に「これは不採用だな」と思われてしまう質問例についてお伝えします。反面教師にして、最後の最後まで面接を乗り切りましょう。ではご覧ください。
面接官が必ずダメ出しする、最終面接の逆質問7つ
「特にありません」
せっかく質問の機会を与えられていても、聞きたいことがないからといって「特にありません」と答えてしまうのはNG。最終面接まで進んでいても、意欲が見られないという点で不採用になってしまう可能性が高いです。
特に、最終面接までいっているということは候補者も絞られており、ほんの少しの差で不採用となってしまいます。逆質問も大切なチャンスととらえて、必ず一つは質問をするようにしましょう。
「残業はありますか?」
残業は誰しもできることならしたくないと考えますが、最終面接の場で率直に残業に関わる質問をするのはNG。
もしどうしても聞きたい場合は、「前職では月○○時間程度の残業をしておりましたが、御社ではいかがでしょうか」、など、一切残業をしたくないわけではないということをアピールしましょう。
「やりがいはありますか?」
これも面接でする逆質問としてはナンセンス。逆の立場に立ってみて、あなたが面接官だとして、応募者に「やりがいはありますか?」と聞かれて「ありません」とは答えないですよね。
また、あるとしても「ありますか?」という質問の仕方では「あります」としか答えようがありません。具体的な情報を引き出すのであれば、「仕事をしていて一番やりがいを感じるのはどんな時ですか?」と、質問も具体的にしましょう。
「社員は何人ですか?」
こうした基本情報は、たいてい企業のホームページや会社案内等に書いてあるもの。逆質問が基本的すぎると、「うちのことを調べていないんだな」と思われてしまいます。
しかも最終面接まできて。もし、知りたいことがどうしてもホームページやパンフレットなどに記載されていない場合は、「資料を拝見したのですが掲載がなかったようなので、従業員数を教えてください」と伝えた方がベター。
「社員割引はありますか?」
メーカーやサービス業だと、社員を対象にした割引制度やファミリーセールなどを利用できる場合がありますが、その企業に入社しようとしている人が、そうした福利厚生面を詳しく知りたがるのも悪印象です。
単純にがめつい、よくばりと思われてしまうだけでなく、「それが目的で受験したのか」と思われてしまっては、せっかく最終面接まで進んだのに努力が水の泡。こうしたサービスは、入社してみてあったらラッキーくらいに考えておきましょう。
「何歳になったら年収1000万円もらえますか?」
みなさんの中には、「辛くてもいいから稼げる仕事がしたい」と考える人もいるでしょう。もちろん仕事ですが、労働の対価として収入を見込むのは当然のこと。ただし、最終面接の場でこれを逆質問してしまったら、まず内定は出ないと思っていいでしょう。
たいていの企業は「仕事への熱意」をひとつの評価基準にしています。その人の興味・関心が「年収」にしかないのだとしたら、仕事内容に興味を持ち、熱意をもって取り組んでくれる人の方がいいですよね。希望年収を聞かれたら答える程度にとどめて、できるだけこうした露骨な質問は控えましょう。
「御社の今後のビジョンを教えてください」
一見、やる気に満ちて前向きな質問にも見えますが、この手の質問は非常にハイリスク。面接官が機嫌よく、「わが社のビジョンは…」などと語ってくれればよいですが、そうでなく「これこれこういうことを掲げています」と簡潔に答えられてしまっては、そのあとのリアクションに困ってしまいますよね。
「なるほど。よくわかりました」と答えても、実際に理解できるかと言えば外部の人間にはなかなか難しいもの。聞き方によっては「上から目線」にとらえられてしまう場合もある質問なので、できることなら避けましょう。
いかがでしょう、就職の最終面接でありがちな「面接官への逆質問」についてお伝えしました。ここにあげたのは、つい聞いてしまいがちな質問です。最終面接まで進んだからには、一つ一つの質問に注意をはらい、逆質問のチャンスを有効に使いましょう。
まとめ
面接官にダメ出しされる、最終面接の逆質問には
「特にありません」
「残業はありますか?」
「やりがいはありますか?」
「社員は何人ですか?」
「社員割引はありますか?」
「何歳になったら年収1000万円もらえますか?」
「御社の今後のビジョンを教えてください」などがあります