試用期間中の退職が就職に与える5つのメリットデメリット

試用期間中の退職が就職に与える5つのメリットデメリット
どんな会社でも働いてみなければ内情はわかりません。その職場が本当に自分に合っているのか、働きながら考えられる「試用期間」を設けている会社も多くあります。試用期間を経て、労働者と会社がお互いの性質をはかり、長く付き合っていくかを決めるわけです。そんな試用期間中の退職が、その後の就職に与える5つのメリットデメリットについてお話します。

 

試用期間中の退職が就職に与える
5つのメリットデメリット

 

回転を速く

いくら就職難だからと言って、全く自分に合わない職場に数十年い続けることは精神的に不可能ですよね。誰でも自分にぴったりの職場に出会いたいという希望をかなえる権利はあります。運命の職場探しに一歩近づくため、合わないところはすぐにやめて次を探す切り替えの早さは必要です。試用期間中とは、その会社と長くやっていけるかを調べるための期間ですから、決定的に「合わない」と感じた場合は試用期間終了前に退職をしてもかまいません。職場探しの回転を速くして、色々な会社を体験就職出来たほうが、選ぶ幅が広がっていいでしょう。

 

同系統の職場へ

一度就職してしまうと、今後数十年をその職場で過ごすことになります。そのため職場探しはものすごく慎重に行うべきです。就職難だからと言ってそこそこの職場で妥協していたら、のちのち悲鳴を上げるはめにもなりかねません。希望の会社への就職が困難だった場合は、その会社と同系統の企業の試用採用期間に応募してみましょう。同系統の職種の会社であれば、試用期間中に本命の会社への就職に役立つ知識やスキルが大いに身につくことは間違いありません。同系統の他会社の試用期間で自分のスキルアップができたと実感したときこそ、本命の会社への就職活動を本格的にはじめるのです。試用期間中の会社は退職することになりますが、人生の大半の時間を捧げる会社を妥協しないためにも必要な犠牲だと解釈しましょう。

 

履歴書に書くべきか?

よく、「試用期間中に退職したことは職歴に書いても良いのか?」という質問がありますが、賛否両論です。ふらふらと目標も持たずにフリーターで食いつないでいた職歴を書くよりは、試用期間といえどもきちんと企業に就職活動を行ってスキルアップしていたということはイメージアップともとれます。しかし会社によっては、さらに言えば面接官によっては、試用期間の任期を終了する前に中途で自主退職をすることをマイナスイメージにとらえます。「たった数カ月の試用期間さえも耐えられないなんて、忍耐力がない。」と考える人もいるのです。試用期間中の退職をプラスにとらえる人とマイナスにとらえる人、どちらが本命の会社の面接官にいるかまではさすがに読めないので、試用期間中の退職理由をしっかりと述べられるようにあらかじめ練習しておいた方が良いでしょう。

 

円満退社を

試用期間といえども数カ月間、その会社の歯車としてお仕事を回すわけですから、会社の人間はあなたのことをよく観察しています。仕事ぶりや頭の回転はもちろん、人間性や人付き合いまでもが観察項目と言っていいでしょう。「試用期間だから適当に仕事しよう。」とか、「どうせやめる会社だから人付き合いも適当でいいや。」などと不誠実なことをしていませんか?いつか本命の会社に就職のチャンスがあった時に、過去のそうした不誠実な仕事ぶりが、思わぬ足かせになりかねません。それは、再就職先の会社があなたの過去の働きぶりを調査するケースがあるためです。試用期間だからと気を抜いた仕事をしていると、本命の会社の就職に落ちてしまいますよ。ですから試用期間とはいえ、あなたを雇ってくれている会社には常に誠実に勤勉に勤めるようにしましょう。試用期間中に退職をするのであれば、恨みをかったり迷惑をかけたりせずに、仕事の引き継ぎをしっかりとしてから円満に退社をするべきです。次に勤める会社でも、過去の試用期間中の努力はきっと役に立つはずです。

 

解雇手当

試用期間中であっても2週間以上勤めているのであれば、会社から急に退職を勧告された場合は解雇手当を請求することができます。労働者に落ち度がないのに解雇を言い渡された場合や、嫌がらせなどを受けての不正解雇は当然解雇手当をもらえます。通常は、会社は30日以内に労働者に対して解雇予告をしなければならず、それがされていない場合は解雇手当を請求できると考えてOKです。本当に自分に合った会社を探すために、違う会社で無駄に時間を過ごす必要はありません。試用期間とはいえ、精神的に苦痛を被った場合は、遠慮なく解雇手当を要求して退職しましょう。次の就職活動に向けて、先立つものは必要ですから。

 

以上、試用期間中の退職が就職に与える5つのメリットデメリットを紹介しました。通常の就職でないために、宙ぶらりんな気持ちを抱えたままの試用期間ですが、あなたの人生の大切な1コマであるということを忘れずに心して勤めましょう。そうすれば、試用期間中のお仕事経験も人付き合いも、あなたの今後の就職活動に必ず役立つはずです。

 

まとめ


試用期間中の退職が就職に与える5つのメリットデメリット

その1:回転を速く
その2:同系統の職場へ
その3:履歴書に書くべきか?
その4:円満退社を
その5:解雇手当

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