怖いお局様も、憧れていた上司も、いつかは退職の日を迎えます。今の若い方は約3年で転職を繰り返す傾向もありますから、意外に寄せ書きってまわってくる回数が多いですよね。
前に書いた寄せ書きと、同じ内容を書くのはなんだか芸がありません。退職される方に、お世話になった思いを短く簡潔に伝えたい、、。
そこで今回はそんな悩みを解決できる、寄せ書きに今すぐ使える文例をお伝えします。ではご覧ください。
退職する人へ贈る寄せ書きに、
今すぐ使える7つの文例
短いエピソードを添えてみよう
長年お世話になった上司への寄せ書きの場合、色々と思い出があるでしょう。その中で記憶に残っている「短いエピソード」を添えてみましょう。
「〜で始めての会議で緊張している私に、優しくメモを渡して下さった事、忘れられません。」
「昨年のキャンペーン企画で結果を残せたのも、○○さんの叱咤激励のおかげです。」
という様なちょっとしたエピソードは、意外に相手の心に響きます。あまり細かく書かず、他の人が読んでもおかしくない程度の内容でまとめる事が大切です。
偉人や有名人のことわざを入れよう
転職する同期の人には、激励の言葉を贈りたいですよね。「頑張って下さい!」という言葉はみんな同じで凡庸すぎます。ここはひとつ偉人や有名人のことわざを調べて、相手に合う言葉を寄せ書きに書いてみましょう。短くピリッと決めると相手に強い印象を残す事が出来ます。
*思い切ってやれば、めったに不運に出会わない。
─マチュラン・レニエ「風刺詩集」*私たちの人生は、私たちがついやした努力だけの価値がある。
─モーリアック*現実は常に公式からはみ出す。
─アンリ・ファーブル*逆境には必ずそれよりも大きな報酬の種が隠されているものだ。
─ナポレオン・ヒル*その人の幸せ、不幸せを決めるのは、「でも」か「では」だ。40歳になって「今からでもできる」と思うか、「今からでは無理」と諦めるかは、その人の10年後に大きな影響を及ぼす。
─梁瀬次郎(ヤナセ会長兼社長)*振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない。
─寺山修司
相手の心情を理解した言葉を添えよう
途退職をされる場合、理由は人それぞれです。最近多いのは親の介護、というのがありますよね。退職理由がわかっている場合は、相手の心情を察し、温かい言葉を添えてあげましょう。
*「〜お母様の介護との事、とても人ごととは思えず、頭が下がる思いです。」
*「〜さんのお気持ち、とても立派で感動しました。これからも尊敬する先輩としてご指導賜りたいです。」
*「ご決断、さぞ悩んだ事でしょう。誰にでも出来る事ではありません。〜さんはさすがです。」
文末は明るく締めくくると相手も気持ちが楽になります。相手が喜んでくれそうな激励の言葉を考えて締めくくって下さい。
*○○さんの新たな人生がすばらしいものになるよう、お祈りしています。
*新天地でもその明るい笑顔で場を盛り上げてください。またいつかお会いしましょう。
相手に語りかける口調で
結婚退社、出産退社といったおめでたい退職理由の場合は、ちょっとくだけた感じで寄せ書きを書いてもOKです。相手の嬉しい気持ちを応援する楽しい内容を書いてあげましょう。年下の人の場合は「〜ちゃん」とフレンドリーな呼びかけで語りかける口調でも良いでしょう。
*○○ちゃん、結婚おめでとう。ママになってもかわいい○○ちゃんでいてね!
*〜さん、私はその笑顔にひそかに元気をもらっていたんだよ!明日からは、職場で〜さんの笑顔が見れないと思うと寂しい(泣)また会おうね!末永く、お幸せに。
*落ち着いたら、またいつか、いつもの居酒屋で一杯やりましょう!
キーワードを盛り込もう
退職される方が喜びそうな言葉ってありますよね。何度言われても嬉しい、心に響く、、。月並みでも、そんなキーワードを覚えておくと、あまり親しくなかった人の寄せ書きを書く時に約に立ちます。主なキーワードは「寂しい」「ご活躍」「おめでとう」「お元気で」などです。
*明日から寂しくなります。第二の人生、お元気で頑張ってください。
*御退職おめでとうございます。これからも私たち皆の大先輩として、ご活躍を期待しています。
*これからもお体を大切に、いつまでもお元気で。
他の人の文とかぶらないように注意
寄せ書きがまわって来た時、気をつけたい事は、「他の人の文章を真似しない」事と「文を書く配置」です。寄せ書きを読んだ人があなたのかなり親しい人なら別ですが、目立たせようと大きく書いたり、いかにも他の人の真似という文例は止めましょう。短くても心がこもった文章を心がけて下さい。何も思い浮かばない時は四字熟語も人気があります。相手の状況に合わせた四字熟語に、感謝の言葉を添えて書くのも無難な方法と言えるでしょう。
*「誠心誠意」
*「一期一会」
*「悠々自適」
*「常住戦場」
*「敢闘精神」
NGワードを使わない
お祝いの手紙では、一般的に「忌み言葉」と呼ばれる使ってはいけない言葉があります。
最近では書き手も相手も、(特に若い人は)あまり気にしない人も多いとは思いますが、念のためここで紹介するような言葉を使うのは避けるよう心がけましょう。
*結婚祝いのNGワード
帰る・返す・出る・追う・去る・終わる・飽きる・切る・壊れる・敗れる・戻る・別れる・短い・薄い
重ね重ね・たびたび・いよいよ・再度(同じ言葉を続けるのは再婚を連想させるため)
再婚者に「再婚おめでとう」という表現は使わない。「今度こそ」という言葉はNG。*出産祝いのNGワード
落ちる・流れる・死ぬ・去る・消える・絶える・崩れる・滅びる など*栄転等のNGワード
落ちる・終わる・失う・流れる・破れる・燃える・倒れる・つぶれる など
いかがでしょう。退職する時にまわって来る寄せ書きには、結構神経を使いますよね。寄せ書きを書くポイントは、「ねぎらい・感謝・激励」です。この3つを頭に置いて考えると、すらすらと文例が作れます。そしてその人ならではのエピソードを添えてあげると、喜ばれる事間違い無しです。自分が書かれたら嬉しい、と思うエピソードを選んで下さいね。
それでは、最後までお読み頂き有り難うございます。お疲れさまでした。また明日から頑張って下さい!
まとめ
退職する人へ贈る寄せ書きには
・短いエピソードを添えてみよう
・偉人や有名人のことわざを入れよう
・相手の心情を理解した言葉を添えよう
・相手に語りかける口調で
・キーワードを盛り込もう
・他の人の文とかぶらないように注意
・NGワードを使わない