定年退職の挨拶で困らない、7つのスピーチ例文


大卒22歳で入社して60歳定年まで勤め続けた場合、38年という長い年月を同じ会社で過ごすことになります。長年在席した会社を去るというのは、実に感慨深いものですよね。職場で過ごす時間は家族と過ごす時間よりも長く、多くの苦楽を乗り越え、思い出も様々です。

そして会社に行くのが当たり前だった生活が終わるということは、充実感に満ちたものであると同時に心にぽっかりと穴が空くような寂しい気持ちにもなるものです。

さて、新たな人生のスタートを切る、退職にあたり、頭を悩ませるのが皆の前で行う挨拶スピーチですよね。大抵の場合、長年会社に貢献してきた方に対して、労をねぎらうイベントが用意され、職場での全体挨拶や送別会においてスピーチを求められるでしょう。

その際にある程度事前に準備していないと、本番では慌ててしまい言葉もしどろもどろに内容もうすいスピーチになってしまいます。

そこで今日は、定年退職の挨拶で困らない、スピーチび例文をご紹介します。積もる思い出がありすぎて、ついだらだらと長い話にならぬよう、挨拶の内容としてしっかり押さえておきましょう。ではご覧ください。

 

定年退職の挨拶で困らない、
7つのスピーチ例文

 

この度、○月×日付けで定年退職いたしました 入社以来●年間、公私にわたり大変お世話になりありがとうございました

まず、挨拶の冒頭で退職の報告を行います。退職日と定年における退職であることを伝え、挨拶を始めます。挨拶のはじめは緊張するものですので、簡単に話し出せるように定型の文案を用意しておくとスムーズに話を進めることが出来ます。

 

○年間、無事に勤めてこれたのも、皆様のご指導のおかげです

次に、職場で共に働いてきた上司や同僚に対して感謝の気持ちを伝えます。仕事というものは、自分一人で完結するものはなく、互いに協力したり、配慮し合うことで成り立っています。

今日の自分があるのも、周囲の支援があったからこそ無事に退職を迎えることが出来た事に対して、御礼の言葉で感謝の気持ちを表しましょう。

 

在職中は皆様のご支援のもと、充実した会社生活をおくることが出来ました

2.と同様に感謝の気持ちを伝えるものです。他にも、「皆さんからいただいた温かいご指導と励ましのお言葉は私の財産です」等、皆さんに助けてもらったから頑張ることが出来たという気持ちが伝わるメッセージがあると、聞く側の心に響くものになります。

なお、会社生活における印象深い思い出等のエピソードを紹介する場合は、この後に話を持ってくるのが、スピーチの構成上望ましいでしょう。

ただし、だらだらと長い話にならないよう注意してください。つい話がのってしまうと自分の話に酔って話しすぎてしまうものですので、意識して要点のみ伝えるよう気をつけてください。

 

今後はしばらく休養し、第2の人生は故郷に戻って畑でも耕しながら楽しく過ごしていきたいと思っております

退職後の新たな人生の抱負について触れることで、今後の人生に対して前向きな気持ちでスタートさせることを知り、周囲も安心します。

この場合は帰郷すると伝えており、転居することの報告も兼ねて行うことが出来ます。中には仕事上のつきあいを超えて、今後もおつきあいしていく方もいるはずですので、その方達に向けての発信にもなります。

 

退職後はこの会社で学んだことを糧に、独立開業に向けて新たな人生をスタートさせる予定です

現在は定年後も働き続ける方が増えています。同じ会社の組織人としての関係は終わりますが、異なる形でも仕事を続けていれば、どこかで改めてつながっていく可能性も大いにあります。丁寧な挨拶を心掛け、円満な人間関係を継続していきたいものです。

 

皆様の益々のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、退職の挨拶とさせていただきます

挨拶の締めとして、残された方々への今後について心配りを示して終わるのが望ましいでしょう。スピーチ全体もきれいな形でまとまります。職場の大勢の方に対して発信するものですから、最後はしっかりときめて終わりにしたいところです。

 

どうかこれからもお元気でご活躍ください。誠にありがとうございました

先程の締めの言い回しが堅苦しい、形式張っていると感じる方は、少し表現を軽いものにしても問題ありません。どのような言葉でも構いませんが、職場の方々への配慮を言葉で伝えることが大切です。

 

このように、定年退職における挨拶スピーチの内容として、はじめに退職の報告→周囲への感謝→今後の抱負→締めの挨拶といった流れに沿った構成が最も望ましいでしょう。

その上で思い出のエピソード等を加える等して、自分の素直な気持ちを伝えることで、より相手の心に響くスピーチになってくるはずです。

今日お伝えしたポイントを押さえて、最低限のルールと礼儀を守ってさえいれば、これだという決まりはありませんのでぜひ自分の言葉で話したいものです。最後の大仕事として是非頑張ってください。そして満足のいく挨拶をすることで、新たな人生を気持ちよくスタートさせてください。

まとめ

定年退職の挨拶でのスピーチ例文

・この度、○月×日付けで定年退職いたしました。入社以来●年間、公私にわたり大変お世話になりありがとうございました
・○年間、無事に勤めてこれたのも、皆様のご指導のおかげです
・在職中は皆様のご支援のもと、充実した会社生活をおくることが出来ました
・今後はしばらく休養し、第2の人生を楽しく過ごしていきたいと思っております
・退職後はこの会社で学んだことを糧に、独立開業に向けて新たな人生をスタートさせる予定です
・皆様の益々のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、退職の挨拶とさせていただきます
・どうかこれからもお元気でご活躍ください。誠にありがとうございました

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