お餞別の意味は、「転任する人や遠くへ旅立つ人などに、別れのしるしに金品を贈ることですよね。「転居や転職する方に対して、これまでのお付き合いに感謝をして贈る場合」や「配置換えで転勤する方へ送る場合」やまた「旅行へ行かれる方へ贈る場合」に一般的に餞別が贈られます。
しかし旅行でお餞別をすることは、あまり今では聞きませんよね。旅行で贈るというと「修学旅行や短期海外留学など何か目的があって旅行する場合」に限って贈ると言うことが多いです。
また、定年退職の人への場合もその部署全員で意見をまとめて記念として何か品物を贈る場合もあります。これらについても、頂いた餞別のお返しをどうしたら良いかというマナーを知っていると安心ですよ。
そこで今日は今日は餞別を頂く上で、そのお返しとして、恥をかいたり、困ったりしない為に、役立つマナーや知っておきたいマナーについてお伝えします。ではご覧ください。
餞別のお返し
恥をかかない為に知っておきたい9つのマナー
転居・転職する場合に頂いた餞別のお返し
転居・転職する場合には、転居だと新しい環境で何か役立つものなどを頂く場合もあるでしょう。家庭用品などや雑貨などや、たくさんあっても困らない実用品などを贈って頂く場合もあるでしょう。餞別へのお返しは、しないこともあるでしょう。しかし、せっかくのご縁で知り合ったのですから、今後のお付き合いを末永くと考えた場合には、お餞別を頂いた後に、もしも、転居先にご招待できるならば、落ち着いた後に、ハガキで招待のお知らせを出して、
「おかげさまで、新居の生活にも慣れて来ました。一度こちらへ遊びに来て下さい。」
と転居先に親しい方を餞別のお返しにご招待されたら良いと思います。「お返しは無しで。」と気遣いをして下さった方には、せめて転居先で落ち着いた頃に、近況報告をされてはいかがでしょうか。
転職した時には、身のまわり品や事務用品などを頂く事も多いでしょう。その職場には、もう縁がないという人は、餞別のお返しはしなくても良いでしょう。しかし、金銭を餞別として、頂いた場合には、自宅が近くで、その職場の人ともプライベートでも仕事でも会うことがあるという人は、お礼の手紙と共に、お茶菓子を持ってお礼の挨拶に伺ったり、伺うの事が難しいなら、お礼の手紙を添えてお茶菓子でも贈るということがマナーでしょう。
配置換えの人でも、所属の会社が大きくて、場所が離れた所へ行く人には、部署全体でや個人的にも餞別をすることもあります。品物の場合も、お金を包む場合もあるでしょう。餞別は基本的には、お返しはしないという通説もありますが、気持ち程度でも良いので、お菓子などのお返しをお礼の手紙と共に送った方が良いでしょう。同じ職場なら特にお返しをしておいた方が良いでしょう。
転勤や海外勤務の場合
転勤や海外勤務の場合には、職場全体で現金をお餞別として頂いたりもするでしょう。「遠い地で頑張って」という意味で、お餞別を頂いているので、落ち着いたら、必ず近況報告のお手紙を出しましょう。
そして、その地の、名産や特産物をお返しとして、餞別を頂いた方に贈るようにすると、大変喜ばれるでしょう。元気にしているということもわかります。
定年退職の場合
定年退職を迎えて辞められる人の場合には、同じ部署内の全員でお金を出し合って、何か記念になる品物を餞別として下さったりします。現金でお餞別を頂く場合もあるでしょう。「第2の人生をご健康にご多幸に送ってください。」などとメッセージの言葉を添えて贈られたりするでしょう。
これらのお返しとして、退職をして、しばらくは身辺整理をしることもあるでしょう。落ち着いた頃に、近況報告と共に、職場あてや個人あてに、頂いた餞別の金額に見合う額のお菓子やお茶などをお返しとして贈ると良いでしょう。現在していることや趣味などの写真を添えても親しみが湧いて良いでしょう。「近くにきたら、遊びに来て下さい。」とメッセージを添えることも良いでしょう。
修学旅行や海外留学の場合
知り合いが、修学旅行に行く時には、お小遣いの足しに現金を餞別で頂いたりします。海外留学なら現地で役立つ物や携帯に便利な品等を餞別として頂いたりもするでしょう。また海外の現地でお世話になる方への日本の特色のあるおみやげなどを持って行くようにと餞別として頂くこともあるでしょう。
これらを頂いた人には、旅行先でのちょっとしたお土産やご当地の銘菓などを餞別のお返しに買って帰り差し上げると、餞別をあげた人も良い思い出になって、大変喜ばれるでしょう。旅行先の思い出話や記念写真を添えるのも頂く方は、楽しいでしょう。
お餞別のお返しの相場
お餞別の相場としては、個人的にお金や品物を送る場合の目安は、特別にお世話になったような場合には、10,000円から20,000円ぐらいが相場となっています。職場全員で贈る場合いは、その慣例に従うようにします。部署内の人数によって金額はさまざまです。 職場の人数が多い場合には金額は高額になるでしょう。まとめてきりの良い金額にすることが多いです。
お返しとしては、一般のお返しならば、半分から3分の1ということになるでしょう。餞別の場合には、金額は、頂いた方の気持ちで良いと思います。
表書き
餞別を贈る時の封筒には、紅白の蝶結びの水引きの物を使います。 表書きには、「お餞別」と書いたり、「御贐」(おはなむけ)と書いたりします。一般的には、お餞別の方でしょう。
そのお返しには、金額は頂いた餞別の額に見合う額となりますが、表書きには、「お礼」とするのが良いでしょう。
お餞別に返礼は要らない?
一般的には、餞別にお返しは要らないとされています。しかし、お餞別でも、やはりもらった側ではきちんとお礼状を出すことはマナーです。
もしお返しをされるなら転居・転勤の場合、新しい土地での名産品や特産物をしても良いでしょう。旅行ならお土産のリストを作って、お返しとして、買い物をするとよいでしょう。相手へのあたたかいメッセージを心がけて書いて添えるとよいでしょう。 餞別を頂いて、また会うことがある方には、お礼をした方が無難です。
転勤の送り状に対するお礼状
「○○さん、○○へのご転勤、いよいよ近づいてきましたね。仕事の速さと周囲への温かい気配りができる○○さんなら、きっとそちらでも大きな実績をあげられることでしょう。私たち部課一同よりささやかですが、○○さんの大好きなコーヒーがいつでも飲めるように新型のコーヒーメーカーをお贈りいたします。どうぞお体を大切にして下さいね。みんなで応援しています。」などのメッセージを添えると心がこもっています。
これに対して、お礼状には、「毎日おいしいコーヒーを入れて、やる気が増し、日々頑張っております。その節は、温かいお心遣いありがとうございました。心ばかりですが、○○をお贈りしました。皆さんでお召し上がり下さい。」などをお返しします。
退職の品物へのお礼状を部課へ
「在職中には大変お世話になりました。先日は、退職のお祝いまでいただき、誠に感謝しております。いただいた置き時計、リビングにさっそく置いて、毎日楽しいひとときを過ごしています。ありがとうございました。皆様もお体に気を付けて下さい。」このような形が良いでしょう。
さて、餞別は、別れのしるしですが、今までお世話になったことへの感謝をも含められています。一般的には、餞別にお返しは要らないとも言われていますが、お返しをすることで相手は悪い気はしないでしょう。
何も連絡が無い事の方が、どうしているのだろうかと思わせてしまったりもします。感謝の気持ちを示す程度でも良いので、手紙やハガキを添えて餞別のお返しをすると、スムーズな関係が保てることでしょう。